どう見ても釣りにしか見えないけど、こういう記事って定期的に出てくるよね、って思いながら釣られてみる。
団塊の世代は「うんうん」と思いながら読んでるんだろうか。
livedoor ニュース - 買わない、贈らない、もらわない……団塊ジュニアたちの超常識
ネットカフェにも泊まることができず、マックの1杯100 円のコーヒーで夜明かしをする人たちたちがいる一方、お金はあるのに使おうとしない人たちがいる。といって節約をしているわけでもない。モノを買わない、人にモノを贈らない、人からモノをもらわない。この3つのキーワードが、20代後半から30代半ばの、いわゆる団塊ジュニアたちの生活の基本だという。
まず、団塊ジュニアというだけで生活スタイルをまとめているのが間違い。
こういうスタイルは増えているのかもしれないけど、あくまで一例でしょ。
ようは生活スタイルとか価値観が昔に比べて多様化しているだけ。
逆にいうと「最近の若者は・・・」とか「団塊ジュニアは・・・」というように「世代」という指標だけではまとめる事が難しくなっているということ。
お金は持っているが、必要なもの以外には使わない、というのが団塊ジュニアと呼ばれる30代の人たちのポリシーだ。薄型テレビやブルーレイをせっせと購入して内需拡大に貢献しているのは、実は彼らの父親、母親いわゆる団塊の世代なのだ。団塊ジュニアは生まれたときからモノがあふれている環境で、何不自由なく生きてきた人がほとんどだ。父親世代のように、「今度ボーナスが入ったらエアコンを買おう」とか「向かいのお宅が新車を買ったからうちも買おう」という発想はない。
これも逆にいうと団塊世代は「物=ステータス」という価値観で一致していたという事が言えると思う。
今より昔の方が「世代」というモノサシで物事をまとめ易かったと言える。
世の中が豊かになったおかげで価値観も多様化しているんだろうし、戦後世の中を豊かにするために頑張ったのは団塊世代だというのは紛れもない事実だろうけど。
では彼ら団塊ジュニアたちは何も欲しいものはないのか、貯めた預金は使わないのか。もう少し取材を進めてみた。会社を定年退職後、関連会社に再就職。毎朝同じバスで父親と出勤する松野秀則さんは32歳。「親父は仕事が趣味みたいな人だから、今は楽しいんじゃないですか。ひとつずつ出世の階段を昇って、終点は営業部長。マンガの『島耕作』みたいに、課長、部長、重役、社長……と出世したかったのかもしれないですね。でも僕はそういう欲求はないですね。係長か課長で十分です。会社のことで悩むなら自分のことや家族のことで悩みたいです」。
これも、上と同じで、出世が全てであった団塊世代に対して、働き方が多様になった現代に生きている団塊ジュニアとの違いというだけ。
出世だけが人生じゃない、もっというと、サラリーマンだけが仕事じゃないとも言える。
タバコは吸わない、アルコールも付き合い程度、賭け事はまったく関心がない。団塊世代の人たちには「何が楽しいのかわからない」(50代男性)が、こうしたライフスタイルで十分満足なのが団塊ジュニアたちなのだ。
右向け右の価値観で「飲む打つ買う」が楽しみの全てだった団塊世代を団塊ジュニアは可愛そうだなと思っていると思う。
もちろん、当の団塊世代の方はそんな風に思われているとは露知らずだろうけど。
統計的にも団塊世代のキレやすさ、マナーの悪さは指摘されているので、団塊世代の方々は少しでも若者を見習って柔軟な気持ちで生きていってもらいたいものです。
もっとも、いつの時代も「今時の若者は・・・」という年配の意見と「まったく年寄りは・・・」という若者の意見は対立するものだと思うけどね。